日本限定!ジョン・メイヤーが語る、最高峰コラボ誕生秘話と独創的デザインへのこだわり
ジョン・メイヤー氏といえば、ギタリストとしての活躍が有名ですが、時計愛好家としても知られています。今回、歴史と伝統を誇る高級時計ブランド「オーデマ ピゲ」との夢のコラボレーションが実現!
本記事では、単なる著名人コラボを超越した、時計史に残るであろう意欲作「ロイヤルオーク・パーペチュアルカレンダー “ジョン・メイヤー”」誕生の裏側を、ジョン・メイヤー氏自身の言葉で紐解いていきます。
G-Shockとのコラボレーションとは全く異なる、時計業界の新たな頂点へ
—— これまでにG-Shockとのコラボレーションがありましたが、今回のオーデマ ピゲは、時計製造の最高峰ともいえるハイエンドな領域ですね。ジョン・メイヤーさんにとって、これまでの活動の中で、このコラボはどういう位置付けですか?
ジョン・メイヤー氏: 今ではデザインに「永続性」を持たせることを意識するようになりました。その点で、今回のコラボレーションは間違いなく最高峰の栄誉に値します。次点で挙げるとすれば、やはり自分にとって大切な存在であるPRSシルバー スカイギターですね。実は、この時計の構想はG-Shockのデザインと並行して進められていました。G-Shockは、何万人もの人々が自分の名前が付いた時計を手にすることができるという点で、とても魅力的でした。なぜなら、今回のようなラグジュアリーで高額な時計の場合、「ジョン・メイヤーのファンですか? 彼のデザインした時計が欲しいなら、◯◯万ドル用意できますか?」といった見出しが躍ってしまうおそれがあるからです。ですから、180ドルで手に入る時計をデザインできたことは、自分にとって非常に重要なことでした。
独創的なデザインへのこだわり – パーペチュアルカレンダーを選んだ理由
—— なぜ「QP」、つまり正式にはパーペチュアルカレンダーを選んだのでしょうか?
ジョン・メイヤー氏: ロイヤルオーク QPは、パーペチュアルカレンダーへの理解と感銘を広めたと言っても過言ではありません。通常、このような複雑機構は、エレガントなラウンド型のドレスウォッチに搭載されるのが一般的でした。しかし、ロイヤルオークというスポーティなケースに収めるという斬新な発想でした。10年前までは、真の愛好家かステータスシンボルとしての購入に限られていたものが、今では愛され、求められるオーデマ ピゲのアイコンとなっています。まさにカルチャーの一部になったのです。セラミック素材の積極的な活用も、この流れに大きく貢献しました。白、黒、青のセラミックは、非常に巧みな使い方がされています。
細部に宿る遊び心 – ジョン・メイヤー氏お気に入りの「イースターエッグ」
—— この時計には、ジョン・メイヤーさんならではの遊び心、いわゆる「イースターエッグ」がいくつかあるそうですね。お気に入りは何ですか?
ジョン・メイヤー氏: 3つほど挙げたいと思います。1つ目は、「Swiss Made」の刻印がサブダイヤルにあることです。クリスタル スカイダイアルには刻印できなかったためです。2つ目は、52週表示の針が青色であること。時計全体のトーンに合っていますが、意識しなければ気づかないくらいのさりげなさです。そして、最も時間を費やしたのが、日付表示サブダイヤルの「31」の変更です。通常は赤色で表示される閏年表示同様、長い歴史的慣例がありました。そこで、「31」を白にして、3と1が段違いになるようにしてみるのはどうか、と提案しました。こうすることで、「311」ではなくなるわけです。
妥協なきデザインへの執念 – 唯一無二の存在感を放つ
—— これらの細部に至るまで、こだわり抜かれたのでしょうね。
ジョン・メイヤー氏: 最も誇りに思っているのは、自由にデザインできる機会を与えられたにもかかわらず、時計としての雰囲気を損なわないという規律を守り通せたことです。1曲に全ての歌詞を詰め込むことも、バラードとロックンロールを同時に演奏することもできません。
—— この時計は、オーデマ ピゲの新作リリースの一部ですね。他のモデルとの兼ね合いはいかがですか?
ジョン・メイヤー氏: もし他のパーペチュアルカレンダーが出たら、互いに存在感が薄れてしまうかもしれません。しかし、このコラボレーションは、唯一無二のパーペチュアルカレンダーなのです。興味深いのは、自分がこの時計を紹介する立場でありながら、同時に他の新作の観客でもあることです。特に、サンドゴールドは興味深いカラーですね。ゴールドは一部の時計愛好家にとって敬遠されがちですが、サンドゴールドは「ゴールドだけど、派手なゴールドではない」